君はガラスの靴を置いていく





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そして次の日の学校。

結局昨日、千花からメールはなかった。ゆっくり考えてと言った以上、急かす訳にはいかないし。


でも先輩にあんなでかい口言っといて断られたらすごい立場がないんだけど。



------------------ガラッ。

そんな事を思いながら教室のドアを開けると、窓際に仲のいいメンバーが集まっていた。


いつも朝からエロ本を読んでたり、下ネタ言ってたりするんだけど今日は雰囲気が違う。

顔がなんだか険しいし、空気がピリッとしてる。



『なに、どうしたの?』

俺が声をかけると、何故かみんな一斉に同じ事を言った。



『お前、今から明日香の家行ってこい!』


--------------は?

全く状況が分からない俺は呑気に席へついた。


『え、なんで。嫌だよ』


すると、いつも馬鹿な事しか言わない増田が真剣な顔をした。しかも携帯を俺の前に差し出し、画面を見ろとせがむ。


『明日香死ぬかも』


『はぁ??』


増田のメール画面には“もう生きていけない”の文字が。

なんでも心配したみんなが電話をすると、泣きながら『みやに嫌われた』とか『学校にも行けない』とか言った挙げ句にこのメールが送られてきたらしい。



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