君はガラスの靴を置いていく
『え、なに?彼女?え?え?』
増田が一人テンパってる中、まるは冷静だった。
『千花って糸井さんだよね?』
俺は面倒くさいけど一応、今までの経緯を説明した。どうせすぐバレるし隠れて付き合うつもりもないから。
『いや、駄目だって。糸井さんは宮澤みたいな男と付き合っちゃ駄目!なんで?ねぇ、なんでお前はそんなにモテる訳?』
何故か増田は逆ギレ気味。
『糸井さんは他の女子と違うって思ってたのに!
宮澤なんかに騙されやがって、あーぁ……』
--------------おい、どんな言われようだよ?
悪口なら本人が居ない所で言え。
そんな増田とは違い、まるは普通に祝福してくれた
『もーやってらんねぇ!今から女子呼ぶから!男同士で遊んでる場合じゃない、まじで』
増田はそう言って片っ端から女子に連絡をしていた。何を焦ってるのか知らないけど、その様子がなんとなく面白い。
『増田ってすぐむきになるよね』
『本当だよ』
まると俺は増田の横で仲良く漫画を読んでいた。