みにくいあひるの子。
そこにいいタイミングで
鈴とその仲間の
美央(ミオ)と楓(カエデ)がやってきた。
『ねーね!萌花ちゃん!
一緒に屋上に行かない?』
ニコニコしながら
萌花に話しかける。
私と萌花じゃないんだ。
萌花だけなんだ。
私の思いはそう感じた。
『屋上行ってなにするの?
だったら美優も一緒に…』
『集会をサボるの!
萩原さんは真面目だから
サボりなんてできないと思って…』
『そっかぁ…。萌花行ってきなよ!私は校長の話に付き合うからさっ!』
私は満面の笑みで
萌花にそう言い放った。
でも、内面は
すごくすごく嫌だった。