【企】花火サマサマ。






「哀嘉」


そう、呼ばれて郁斗のほうを向くと



「名前読んでくれたお礼。いや。ご褒美?」



――チュッ






ボー然として、郁斗を見ると満足そうな顔をしていた。



「よし!
出店回るか!

行くで、哀嘉」



そう言って、手を差し出してくれた。


「うん!」




郁斗と手を繋いで、歩き出す。



初めての告白。

初めての彼氏。

初めてのキス。

初めてのあいつの手。


初めてだらけで分かんない事もあるけど、郁斗となら一緒に歩いていける。




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