青春ラバー
せっかくほめてやったのに、素直に゛ありがとう゛くらい言えねぇのか!

とキレる隼人センパイをよそに、わたしたちはノック練の守備に戻った。



「いきますよ~!

はい!!」

カキンッ!

きれいな体制で転がったボールをキャッチするみんな。

ランニングや素振りの疲れをまったく感じさせない。

ほんとにすごい。
私なんかランニングで足元がおぼつかないっていうのに…。


「次―!
はい!

ナイス~!」

繰り返すこと一時間。
俊とマコセンパイのエラー以外みんな完璧だった。

「お疲れ様で~す!

5分休憩して、今度は一年がランニングで二年が素振りね!」


「「「うぃーす。」」」


相変わらずそっけない返事をして部室前の休憩場にむかって歩いて行くみん……

俊以外。
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