青春ラバー
マコセンパイにはなんか人を励ますというか、元気づけてくれるオーラがある気がする。

俺を含めた野球部の人たちみんな、何回このセンパイに元気をもらったことか。

そう言えば、センパイがはっちゃんと付き合い始めた最初の頃はみんな、はっちゃんに嫉妬してたっけ。


「おーい、俊―?

そろそろ帰ろうぜ?」

センパイが差し出してくれた手に掴まって立ち上がる。

「ありがとうございます。」

「いいって事よ。」

言いながらすでに部室の前に向かって歩きだしている。



そのあとを追う俺は、大事なことをすっかり忘れてしまっていた。


























「俊くん!
なかなか帰ってこないから心配してたんだ~。」
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