青春ラバー
俊の言葉でみんながこっちを振り向く。

はっちゃんもこっちを心配そうな顔で見てくる。

「大丈夫。何でもないよ。」


明るく答えると、みんなまた俊達の話題に戻った。


ふぅ。


普段は心配する側だから、心配されるのは苦手。



「マコセンパイ?」


「うわぁ!?」


いきなり顔を覗かれて後退りをしてしまう。


「はは、逃げなくても~。

それよりセンパイ、今日は練習ここまでだそうです。」

「またサッカー部?」

「いえ、陸上部です。」


陸上部まで…。

うちの野球部は、弱いし人数も少ないからグランドどが使える時間が限られている。

と言うより、他の部活に追い出されるの方が正しいか。
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