青春ラバー
そんな清水さんに惚れた尚人は、毎日2年の教室に来ては席が隣だった俺を介して3人で話してた。

その時はくだらねぇって思ってたけど、結局それのおかげで付き合い始めたんだよな~。


まぁ、それから俺は少しずつ清水さんとも話すようになって、

今では
「夏來さんをとらないでくださいよ~?」

って尚人が言ってくるくらいまで仲良くなった。


「清水さん、久しぶり~。」

「内藤君、こんにちは。

久しぶりだね。

これから何回か練習見に来るんだ。
よろしくね。」


小さいけど、透き通るような綺麗な声。


和むな~…「イッテ!!

なんだよ、尚人!?」


「目の前でイチャイチャされるとムカつくんですけど~?」

本気で怒ってる風ではなく、半笑いで迫ってくる尚人。
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