白いサバ
旅、最初の試練?
てな訳で俺は旅に出たんだ。
そこはすごくきれいな場所だ。
サンゴが踊ってる。
イワシの大軍に囲まれてお話をした。
『ここで忘れてイケないのは、佐波君は魚ということだ。ご注意を。』
「ねぇねぇ。どこ行くの?君見ない顔だね?」
「WHERE ARE YOU FROM?どこから来たの?」
どうやらここでは英語言って日本語に自分で訳すという話し方が流行っているみたい。
『そんな訳がない。』
「13丁目から来たんだ。」
「へぇ。」
俺の事を知っているはずがない。
『【汚】っていえば分かると思うけど。』
だって、俺は半径2mの範囲しか出たことがないから。
地元を大切にする男なのさ。
『いやいや。臆病なだけでしょ。』