年上の男


pipipipipipi

目覚ましがなり、目が覚める。

「ん~・・・体がだるい」

改めて熱を測ると・・・37.2度。

・・・・上がってる?

何故?

自分の体を

うらみま~す・・・。


シャワー浴びよ。


服はワンピースを用意した。

肩よりも少し長くなってる髪をゆるく巻く。


矢崎さん、大人っぽいから。

って、大人だけど。

一緒に歩いてて、幼く見られたくないし。

化粧もいつもより少し濃い目に・・・・いや、化粧濃い女は嫌いか?

悩んだ挙句、いつものナチュラルメイク。


頭痛はないけど、少しフラフラするから、パンを一口かじって薬を飲んだ。

どうか、熱が上がりませんように。


時間を見ると6時20分。

ゆっくり歩いていくと丁度いいかな。


「いってきます」

キッチンにいるお母さんに言うと

「あれ?でかけんの?」

・・・昨日言ったじゃん・・・。

「友達と夏祭り」

「ああ!友達と!ね。いってらっしゃい」

おじさんみたいな笑い方しないでよ。

・・・何よ。

おじさんと言い、お母さんと言い・・・侮れないなぁ。

さすが兄妹。

でも、私そんなに違うのかな・・・。


ニヤニヤされながら家をでた。






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