年上の男
デート?


熱も下がって、今日は約束をした日。

仕事が忙しくて、なかなか会えなかったけど、今日はお休みらしい。

・・・いいのかな。

体疲れてるんじゃないのかな。

私は毎日休みだけど。

それでも、久しぶりに会える事にドキドキが止まらなくて。


<もうすぐ着くよ>

メールが来たから、玄関で待っていると・・・

「あれ?柊子出かけるの?」

「あ!!お姉ちゃん?」

仕事をしながら、一人暮らしをしているお姉ちゃんが、お盆休みで帰ってきた。

「今日帰ってくるって言ってた?」

「うん。お母さんには言ったけど」

「ええ~・・・お母さん私に言わなかった~」

「あはは。仕方ない。あの人はそんなもんだ」

「もう~・・・」

「何よ、これからデート?」

ニヤリと笑うお姉ちゃんに

「違うよ・・・私の片思い」

口を尖らせる。

「ふ~ん。ま、頑張りな」


その時、矢崎さんが来た。

タイミング悪い。

「お・・もしかしてあの車?」

「え・・・うん」

「ちょっとお顔拝見しよう」

「や、やだやだ」

車が止まって、矢崎さんが降りて来ると

「あれ?秋仁?」

「おあっ・・・夏穂?」

え?知り合い?







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