年上の男


「きゃ~」

「あはは。楽しい?」

「楽しい!!めちゃくちゃ楽しい!!」

空は快晴!

絶叫乗りまくり~。


アイス食べて。

また乗って。

ジュース飲んで。

また乗って。


お昼食べたところで

「お化け屋敷行く?」

何気に行った矢崎さん。

「え・・・・お化け屋敷?」

「ん?・・あれ?もしかしてダメ?」

「いえいえ、全然ダメじゃないです・・よ?」

「そ?・・・じゃ、行こうか」

ちょっと手を引かれる形になり・・・

まって。

お化け屋敷・・・苦手なんですぅ。

本当は苦手なんですぅ。

怖いのダメなんですぅ。

雷もダメなんだから~。

心の叫びは矢崎さんには届かず・・・。



「ぎゃ~・・・もうやだ・・・帰る~・・帰る~」

「あははは。何だよ?大丈夫じゃないの?」

「本当はダメなんでず~。全くダメなんでず~」

矢崎さんの腕にしがみ付くしかなくて。

私のダメっぷりに大笑いしてる矢崎さん。

「ひどい~。ほんどうに怖いんだがら~」

「言葉に濁点多いな」

「そんなとこ今はどうでもいいでず~。早く出たい~。助げでぇ~」

私は最初から最後まで、ほぼ半泣き。

矢崎さんはお腹を抱えて笑ってた。

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