年上の男
偶然
それから当然会える事はなく、友達と一緒に買い物に行ったり、合コンに行ったり。
夏休みを満喫していた。
今日は夏休みに2回ほどある登校日。
「行ってきます」
学校までは電車に乗り、2本目の駅で降りる。
その駅から歩いて15分のところにあった。
久しぶりに学校へ行くと・・みんな真っ黒に日焼けしていて。
「満喫してますな」
「そりゃそーでしょ・・・ま、進学する人は予備校とか行ってんじゃない?柊子は大丈夫なの?」
私と話をする友達の名前は吉田 遥(ヨシダ ハルカ)。
「私?へーきへーき」
「は~。勉強してないのに何で成績いいかな・・・」
「失礼ね~。勉強はしてるの。人より呑み込みが早いだけ・・・でも、頭から抜けるのも早いけど」
「ダメじゃん・・・」
「基本勉強嫌いだし」
「・・・こんな奴が毎回10番以内で、一生懸命勉強してる私が20番前後って・・・不公平だわ」
「ははは・・・世の中は不公平で成り立っているのだよ。遥君」
「・・・誰だよ・・・」
「おーい、席に着け~」
担任の先生が入ってきて私たちの雑談はおわる。
「今日一緒に帰ろうね」
私の一言に
「りょうか~い」
手を振って自分の席に戻る遥。
あまり面白くない先生の話をきいて、登校日は終了した。