なにがあっても一番大好きな人
えっ?

何?

一体なんであたしは見知らぬ人から

指を指されているの…?



「この前の!!ストロベリーホワイトチョコ!!」

「はいっ…?」

だけど

そう言われてハッとする

バイト先の商品

『アイスカフェ』のお客様…?

!!!!!

「ああああぁ!!この前のお客様!!」

「覚えててくれたの!?うわぁ。嬉し~!!」

「もちろん覚えていますよ!丸ごと1つ買っていかれた方を接客したのは初めてでしたから。(笑)」

「そうなんだぁ!!(笑)」
「「あははははっ。」」

思わず二人で笑ってしまった

あの時の

憎めない仔犬のお客様

こんな所で会うなんてビックリ

「こんな所で会うなんてビックリだね!!」

「そうですね。引っ越して来られたんですか?それじゃあ、お隣だし仲良くして下さいね。」

「えっ、あ、いや…引っ越してきたのは俺じゃなくてあいつなんだ。」

そう言ってお客様が指差す方向には

どこかで見たことのある人が…

「えっ…どこかでお会いしたことありませんか…?」
あたしがそう言うと

あっちが一言

「お前なんかに会ったことなんてねぇな。」

「!!??」

失礼しちゃう

一体何様よ!!

「おいっ。彼方!!陽菜ちゃんゴメンね…あいついつもあんな感じだから…。気にしないで!」

「そっ、そうですか…。」

「えっ?!そう言えば何であたしの名前を…?」

「お店で名札見たからっ♪」

「そうだったんですね。(笑)それじゃあこれで…。」

「あっ、陽菜ちゃん!!電話番号交換しようよ!!」

「えっ?あっ、はい。いいですよ!」

「ありがとぉー♪」

そうして番号とメールアドレスを交換した

「完了っと。そういや自己紹介まだだったね。」

「えっ、あはい。」










「実は俺達…『K-K-A』なんだ。」




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