なにがあっても一番大好きな人

｢けーけーえー…?｣

｢もしかして陽菜ちゃん『K-K-A』知らないのっ?!｣

｢えっ…あはい…。あのっ、けーけーえーって何でしょうか…?｣

｢嘘だろ…あの人気絶頂の俺達を知らないだと…?ｼﾞｮｰﾀﾞﾝだろ…。｣

｢すっ、すみません…。｣

｢気にしないで…。それは俺たちの認知度がまだまだってことだから。これからもまた頑張らないとな。｣

｢そうだよ!嵐の言う通りだよ。陽菜ちゃんが気にすることないよ!｣

｢すみません…。｣

｢いいよ!本当に気にしないで!それで、俺が泉海里。で、あいつが斎藤嵐。で、あの無愛想な奴が柏木彼方。それで、陽菜ちゃん良く聞いて。」

「はい･･･。」

なんだろ?

改まって･･･

「俺たちのことを誰にも言わないで欲しいんだ。誰かにﾊﾞﾚるとすぐにまた引っ越さないと行けなくなるからね。」

「あっはい。わかりました!!任せてください♪」

「ありがとう。じゃあ、彼方。隣人として挨拶しろよなっ!」

｢えっ…?!｣

｢文句あんのかよっ!｣

｢いえ…別に…。あ、あたしは春田陽菜です。よろしくお願いします。｣

｢まぁ、俺達の事を知らないって事で生活はしやすくなるからな。そこはﾗｯｷｰだぜ。けど、今日からﾃﾚﾋﾞで良く見とくんだな!｣

その言葉を聞いて

ﾌﾟｯﾁﾝ

変な音が…

もう我慢できない!!

あたしの堪忍袋の緒が切れたよっ

｢何様ですか?泉さんと斎藤さんの事をﾃﾚﾋﾞで見てもあなたの事は見ませんから!｣

｢なっ!なんだとっ!!｣

｢ふんっ。じゃあ、泉さん斎藤さん。お先に失礼しますね。｣

｢俺に気安く話かけんじゃねぇよー!!｣

ﾊｯとした

どこかで聞いたｾﾘﾌ…

(俺に気安く話かけんじゃねぇよー!!)

最近同じことが…あったようなぁ…







!!!!!!!


｢あああぁぁー!!!!!｣










あいつだ…