なにがあっても一番大好きな人
あたしは今

学校に向かってる

今日はどんな出会いがあるか楽しみだよ~!

人に出会えるって素敵なことだよね!

人類は60億人以上いるのに人生で出会う人数ってごくわずか…

だから一つ一つの出会いが大切なんじゃないかなぁ!
嫌な先生も

嫌なお客様も

みぃ~んな一つの出会い

そんなことを考えなから歩いてると

後ろから聞き覚えのある声が…!

「藍沢~っ!!」

振り向くと幼稚園からの幼馴染み

速水空斗(はやみくうと)が息を切らして走ってくる

「おっはよぉ~~!」

「はぁ…はぁ…はぁ…はよぉ…はぁ」

「そんなに走んなくったって間に合うのに~!(笑)」

「だっ…だってさ、藍沢が見えたから…」

「さぁ、いこっ!」

「おぅ!」

空斗とはホント腐れ縁ってやつ(笑)

昔からずっと隣に居る大切な友達

いつも困ったことがあれば助けてくれる

ホント良い奴なんだよねぇ~!
二人で歩いていると前から女の子が走ってくる

目を細めてジッと見ると

あたしの大親友の駒田朱鳥(こまだあすか)と新谷朝日(しんたにあさひ)が来た

「おはよぉ~!!しっかし、まぁ~た一緒に登校しちゃうなんてホントに仲良いよねぇ~♪実は付き合ったりしちゃってるっ?!(笑)」

「朝日っ!!違うって何回言ったらわかるわけぇー?!」
「まぁまぁ…落ち着け藍沢…(汗)」

「陽菜も朝日も新学期早々に喧嘩しないで…さぁ、遅刻しちゃうよ!」

「「はぁ~い…。」」

まぁ…いつもこんな感じ

朱鳥は落ち着きがあるんだけど朝日は何と言いますか…(汗)

噂大好きミーハー娘ちゃんなのです

朱鳥とは中学からの親友だけど朝日とはここで出会ったの

明るい子だからすぐに馴染んでこんな感じで毎日過ごしてきた(笑)

毎日が充実してて、家族とも上手くいってるし友達とも仲良くやってるし

これといって不満なんかないと思うんだけど

あたしの心の奥に

開かない扉が一つあるような気がする

それはいつからあるのか

どうしてあるのか

なぜ開かないのか…

あたしでもわからないんだよね…

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