チビ×ヤンキー=?? -学校編--
それが分かったのは一時間後。



皆がバンバン質問してきたけど、なんとか答えられた。



そろそろ帰ろうぜ、というある男子から発せられた一言をきっかけに、皆は同意して帰ろうとしていた。




「ふわぁ、やっと終わった・・・・」



あたしは精神的に疲れて机に突っ伏した。



「大変だったよな。…そうだ」



あたしの近くにいた、えーっと……た、田代くんは苦笑でなにやらズボンのポケットを探り初めた。



「お、あった。ほい」



「?」




よっと・・・、ぎりぎりキャッチできたぁ。


田代くんから投げられたものは、苺味の飴だった。



「疲れたときは甘いもんに限るぞっ。じゃあな」



そう言って田代くんは教室を出ていった。




「ありがとうっ」



かなり大きな声で言ったけど、田代くん聞こえたかな。



きっと聞こえたよね。


せめて名字だけでも!と思って頑張って皆の名字覚えた甲斐があったよ…。



そんなことを思いながらさっきもらった飴を口に放り込んだ。



うわ、めっちゃおいしいっ。


教室の時計を見ると、つぅとの約束の時間まで後30分ある。


早めに行っても別にいいよね。



あたしは約束の場所へと向かった。





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