オタク♀、イケメン♂
美少年発見!!
「・・・・居る」
「何が?」
キッチリ括った髪を
もっとキッチリ括り直しながら
あたしの親友、千春は
冷たく言い放つ。
「そりゃぁ、
<イケメン>に決まってるでしょ?」
ダイスキなメロンソーダを片手に
じっと、息を潜めて、、
「…やっぱり陽菜って馬鹿・・・」
「バカじゃないもん、
ただイケメンの顔を
心底愛しているだけでね?」
「じゃぁ頑張って
付き合えば?」
も、し、付き合ったら
そしたら毎日見放題じゃん
イケメンの顔。
今度は爪を磨きながら
淡々と喋る千春。
「でもね、あたしはねぇッッ」