褪せない花
花火バカの、愛の誓い方
もうイズナの所になんて、行く気にもならなかった。
爆発音のしない、静かな朝。
小鳥の声で目が覚めるような、爽やかな朝。
これが普通のはず、だけど。
アスカは膝を抱えてうずくまる。
何も楽しくない。
こんなに静かな朝は、うれしくない。
ずっとずっと迷惑してたけど、好きだった。
あのうるささ、苦情を言いに行ったときのちょっと困った顔。
私は、どうしたい?
昨日の笑顔が、ちらついて離れない。
また拒絶されるのはもう嫌だった。