褪せない花

今朝も、爆発音で目が覚める



ドカン!!


「うるっさいなぁ…」

朝っぱらから鳴り響く爆発音。
ようやく熟睡できそうなところだったのに。

時計を見るとまだ朝の4時。
外は薄暗くて、まだ夜なんじゃないかとも思ったりする。

ぶつくさ文句を言いながら着替え、隣の家のドアを力いっぱい叩く。
どうせもう一度寝たって起こされるんだし。


「はいはい。…おぉ、アスカ。早いな」

まだぼやける視界で彼の姿をとらえ、アスカはため息をつく。
早いのはあんたのせいなんだけど。

でも言いかけた不満も、

「なんだ?花火が見たくなったのか?まだできてないけどな、とりあえず入れよ」

こんなにうきうきされたら言えないってもんでしょう。
しかたなく靴を脱いでイズナの家に上がりこむ。
若い女の子が男の人の部屋に単身入っていくのもどうかと思うけど。




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