手をつないで ~touch on my heart~

「はぁ、はぁ」

あれから10分、辛い。
城戸さんの思ってることを聞かないように集中して違うことを考えてるんだけど、これが思った以上に体力を奪われる。

城戸さんも辛そうで、早く休ませてあげたい。

あれ?そういえば、あんまり気にしなかったけど最初に会ったときと城戸さん雰囲気が違ような。










あっ!
あそこにトタンの小屋がある!!

「はぁ、はぁ、き、城戸さん!あそこの小屋に行きましょう。」














よかった。
鍵とかかかってなくて。
私ももう限界だったから、助かったよ。


それにしても、この小屋随分使われてないのか、ホコリっぽい。


錆びた斧とかのこぎり、薪とかが隅に置いてあって、真ん中に薪ストーブが置いてある、休憩所の様なところ。





「くしゅんっっ。」ぶる

うっ寒い。
雨で濡れて体温を奪われてる
さすがに、5月とはいえ雨が降ればTシャツ1枚じゃ寒い



すると、城戸さんが薪ストーブを付けてくれた、暖かい。





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