手をつないで ~touch on my heart~
[出演者控えテント内]


「おはようございます!」

「おはよう!今日はよろしくね!城戸ちゃん!!」

「お久しぶりです監督、こちらこそよろしくおねがいします。」










[野外、機材わき]


なんだっ、、、この冷汗が止めどなく流れる感覚は・・・

風邪でもひいたかな?
そんなはずないんだけどな?

う~ん。。











「東堂、手ぇあいてるなら、この段ボール、テントの中運べ!」

「はい。」


う、重いし持つと前見えない。

七枝はふらふらしながら、テントの入口まで来た。




Σどん!!

いたっ
前方不注意で誰かにぶづかっちゃったよ;

「す、すみません!!!」


うー;
恥ずかしい、派手にしりもちついちゃった;

早くこの場から離れたい!!


「大丈夫ですか?僕の方こそ前を向いていなくて、すみませんでした」

・・・誰ですか!?このめちゃくちゃキレイな人は!?しかもキラキラオーラがだだもれ!!
まわりの人たち(男女関係なく)、オーラもといフェロモンにやられてる;

彼の雰囲気にア然としていると、自然に私の手をとり立ち上がらせてくれた。


      ・
      ・
      ・

《バリーーーン!!!!
あんたのせいよ!!!!!!!!!!!!
あんたのせいであたしの人生めちゃくちゃよ!!!!!!!》

      ・
      ・
      ・



「どうしました? 顔色が悪いですよ?」

「いえ、、、大丈夫です。ぶつかってしまって、すみませんでした」ペコ

まずい。この人から一刻も離れなきゃ、またアレを見てしまう


「でも、すごく真っ青ですよ?」

「・・・・」



「おい!東堂、まだこれセットされてねーぞ!!」

「はい、すいません、今やります。」

「ちんたらしてんなよ」


「すいません、失礼します。」ぺこ


七枝は早口でその場を去った。
助かった!!!
今の人、ずごく近ずいちゃいけない気がする。
気をつけよう! 七枝はビン底メガネをかけなおした。

それにしても、今の人誰だったんだろ?
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