私と殺し屋の3ヶ月
「あぁのっ、殺し屋さん…?」
「零でいい。」
「…零、さん。どこ連れてく気ですか?」
零さんは黙っていたけど、それから素っ気なく答えた。
「知ってどうする?」
ニヤリと口角を上げて、零さんは助手席の私に近づいた。
「生きたいのか?」
零さんの顔が、目の前にある。
5センチぐらい前の、零さんの長い睫の奥の目が鈍く光る。
…生きたい、か。
そんなの決まってる。
「生きたいか…なんて、生きたいに決まってるよ…」