私と殺し屋の3ヶ月
…ん…?私、今、めちゃくちゃ無防備だよね…?
後ろで、ガチャっと音がした。
「………?」
拳銃のような音が…。
零さんが、まさか…!!
「いやぁぁっ!!」
「…?」
零さんは、車のギアを動かしただけだった。
取り乱したのが恥ずかしい(汗)
「抱き付いてきたり悲鳴あげたり、忙しいやつだな」
その言い方が見下されたみたいで、ちょっとムッとする。
この殺し屋は…20歳前後だろうか。
黒髪で、毛先だけ茶色だ。 顔も美形だし、殺し屋には勿体無いんじゃないかな。
でも、なんで殺し屋を目指したかなんて私に聞く権利はない。
この人にも、事情があったんだろうし…。
なんて、自分を殺そうとする人に考える事でもないか。