私と殺し屋の3ヶ月
「桜…なのか…?」
爺さんの目が虚ろに開く。
このいきなり現れた女…爺さんの娘か?
「お父さんっ!しっかりして!」
「…桜に会える…なんて…夢でも見ているのだな、わしは…」
そういって、爺さんは気を失った。
娘は爺さんにすがりつき、殺さないでと叫びはじめる。
「やめろ…」
娘の口を手でふさいだ。
「お前、どうやってきた?」
娘の口から手をどけると、娘は俺を睨みつけながら、
「哲が数時間前に知らせてくれたの。」
…あぁ、きっと俺が意識を無くしている間だろうな。
「お願い!お父さんを殺さないで下さい…!!」
「………」
涙目で娘が俺に悲願した。
心愛も、殺さないであげてと
言い出した。
「おいおい…もう殺る手前までやったんだぞ?」
「大丈夫!!裕也の後始末は私がするし、お父さんの世話は私がするから!
それに、お金も依頼金の倍払うから…!」