私と殺し屋の3ヶ月
「…ま、アンタがいいなら貴重な筋弛緩剤使わなくて済むしいいけど」
筋弛緩剤をカバンに戻し、俺は心愛に
「さぁ、依頼は終わったぞ」
と声をかけた。
その時、部屋の入り口に裕也が現れた。
「お前ら…聞いてたぜ…?
俺を裏切ってくんだな!金返せ!警察にお前らのこと言うぞ!」
「フン…言いたければ言え。
だが警察に言ったら殺し屋に依頼したのがお前と疑われるぞ?
それに、遺産は元々娘の物だからお前には何も残らない…」
「…あ?」
俺は、小さいメモを裕也に突き出した。
「この爺さんの遺書だ。たまたま枕元にあるのに気付いてな」
わなわなと、裕也が震えだす。
「よこせぇっ!!」
裕也は俺から遺書をひったくった。