私と殺し屋の3ヶ月

「お前の親父、泣いてた。」
…突然の言葉に、私は固まってしまった。

「どうやって殺すかの話の時、幸せにしてやりたかったって
言って、泣いた」


「お父さん…」

涙が、勝手に出た。

お父さんが、私を想って泣いてくれたことが、嬉しかった。

「私…お父さんに何も出来なかった…」

「父さんの為に、泣け。
俺が風呂から出てきたら…」

聞きたく、なかった。


「殺してやるから」


< 20 / 491 >

この作品をシェア

pagetop