私と殺し屋の3ヶ月
後悔なんて、もう嫌気がさすほどしてる。

なんで、もっとお母さんを幸せにできなかったの?

深い闇・・・過去が、私に手招きしている。


「心愛、何ボーっとしている?」

「うきゃっ!」

冷たい水が、頬に当たった。
ソレは私のご飯の時は定番な飲み物である、ピンクのパッケージが目印の物。

「ほら、いちごみるくだぞ?」

「ありがとう、零さんっ♪」

ククク、と零さんが笑った。
口角が上がると、さらにかっこよくなって・・・・って、私どうかしてる!
零さんと居ると、どうにかなっちゃいそうだよ・・・。


信号が赤になって、私と零さんはとまった。
人でごったがえしていて、息苦しい。


「人が多いな、ここは・・・」

零さんが暑そうにいいながら、私の手を握ってあるきだした。

「れ、れいさん?!」

「迷子になりたいのか?」

「・・・全然!」

・・・だって、コレって周りからみたら零さんの彼女に見えるよね?


・・・・なんて思ってるなんて、私どうしちゃったのかな・・・・


繋いだ手が熱い。

日に日に零さんに引き込まれてゆく私がいる。
< 200 / 491 >

この作品をシェア

pagetop