私と殺し屋の3ヶ月
「む?…ま、気にするな」
いやいや気になるし!!という私と砂羅さんの目線に気付いてないのか、零さんは真顔だ。
「それにしても偶然だな。もし暇なら、今から銃買いに行くんだが…ついてくるか?」
零さんが、私の手を放して砂羅さんを見た。
確かに、もう人混みではなく、もう迷子になる事はない。
だけど私は、まだ繋いで欲しかったなぁ…なんて思ってしまっている。
手が、熱い…。
「そうね、ちょうど任務も終わったし…私も行くわね?
色々調達したいしね…」
そう砂羅さんは言い、綺麗な金色の髪をなびかせた。
闇の殺し屋は、こんなにも綺麗なのかな…?
2人共めちゃくちゃ美形だし、金髪の砂羅さんに黒髪で毛先だけ金髪の零さんは…
とてつもなく似合っていた。
自分の髪を見る。
シュンとした茶髪…私、殺し屋になんて向いてないよね…
憂いの心と戯れながら、銃を売っているんだからヤバい店に行く事になるんだろうな、と覚悟を決め、私は歩き出した。