私と殺し屋の3ヶ月
「どうした、心愛?」
「うっきゃぁぁ!」
いつのまにか零さんが私の隣に居て、素っ頓狂な悲鳴を上げてしまった。
「聞いてたんですか!?」
「いや…何砂羅と言い合ってるのかと思ってな。何言ってたんだ?」
「なんでもないですっ!」
「……そうか?んじゃ出るぞ」
零さんが買った物を鞄に無理矢理詰めて、外に向かう時…
「これ、どうぞ」
岬さんが、私に名刺をくれた。店のものらしき電話番号が記されていた。
「君や零に困った事があったら電話しなさい?」
「あ…ありがとうございます」
岬さんの穏やかな目に、私は無理矢理笑顔を作って、零さんと一緒に外に出た。