私と殺し屋の3ヶ月

「も…あっついよ…」

ムシムシした夏に季節は入り、零さんから借りていたダボダボのカッターシャツをパタパタと扇いでいた。


「暑いか、心愛?」

「ジメジメしてるし…もう、夏なんてキライだよ…」


砂羅さんが私達の会話にフフ、と笑い、

「夏はいいわ。花火に海に、なんといっても祭りよ、祭。」

「砂羅さんも祭とか行くんですか?」


砂羅さんとこんな会話をする日がくるなんて…。
やっぱり、殺し屋なんてとても思えないなぁ…。


「やるわよ。盆祭りに夏祭りに……血祭りにね?」


…やっぱ前言撤回。
殺し屋だよね、やっぱり…。


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