私と殺し屋の3ヶ月


「…来たな、心愛」


部屋の外から、物凄い足音と共に争う声がした。

「どけ!俺の金だ!!」

「私がもらうのよ!!」

「…一億五千万もかぁ…へへ」



零さんがチッと舌打ちをして、私に

「さぁ、逃げるぞ」

と言った。


「えっ、は…はい!」


ガバッと私は自分の少ない荷物を引っ付かんで、零さんに並んだ。

髪はビチョビチョ、服は浴衣、おまけに裸足の最悪な状態だ。

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