私と殺し屋の3ヶ月
ガラッと窓を開けると、夏とは思えないヒンヤリとした空気が伝わってきた。
「…心愛」
零さんのいつもになく真剣な声に、私は不安になった。
「ここから先はお前はついて来ない方がいいだろう。お前の写真は公表されてないから分からんだろうしな…」
「……え?」
零さんの言葉に、唖然とした。私に帰る場所なんてないのに?
冗談、だよね…?
「俺のせいでお前が死ぬのは困るからな…そこまでしてお前も俺についてきたくないだろう」
やだよ。そんなの…嘘でしょ?
私にはもう…零さんしか居ないんだよ…。
「嫌…。零さんと居たいよ…。お願いだから…私を孤独にしないで…」