私と殺し屋の3ヶ月

プルルルルルルル…プルルルルルルル…

機械音がしばらく鳴り続けてから、切羽詰まったアミの声が聞こえてきた。

「…誰?」

「お前…誰じゃあないだろう。今何処に居るんだ、アミ?」

本当に零?と用心深く訊ねてくるアミに、何かあったのか聞いてみると


「さっきアンタに化けた警察から電話があってね…まぁ公衆電話だったし、バレバレだったけど。用心にこしたことはないでしょ」


なるほど。警察は俺とアミが知り合いで、俺がこの家の住民だと知っている。
更に、心愛の存在まで知っているのか…。


あの政治家、すぐには俺を諦める気がないようだな。


久しぶりに、手強い相手になりそうだ。

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