私と殺し屋の3ヶ月
犯人がとっさに逃げるが、
ふくらはぎに当たって転んだ。
痛そうに顔をしかめる犯人を
無視して、零さんが私の手を
握って走り始めた。
「っちょ、零さんっ!?
犯人ほっておくんですか?
ってか…早いです…!」
少なくなった人混みの中、
零さんは猛スピードで私を走らせた。
「こんな騒ぎだ。警察が来たらあのホテルマンが俺が銃持ってた事チクるかも、だろ」
確かに、そうかもしれない。
拳銃の所持の時点で、犯人の
仲間と思われたかもしれない。