私と殺し屋の3ヶ月

おぉ怖い怖いと、俺の部屋に居る男がわざとらしく大袈裟に震えた。

…なんで刑務所にこんなお調子者がいる?
ましてや、俺の部屋に。


「僕か?僕はこの部屋の先住民だけど…
お前、例の新入りだろ?」


「……先住民だと?」

独房どころか、こんな奴と同じ部屋だとはな…。


「あぁ…ま、そんなとこ。
それよりお前、この刑務所で超有名なんだぜ!?
いや~まさか相部屋とはなぁ…殺さないでくれよ、新入り」


ぺちゃくちゃと煩い蚊のような奴だ。
新入りと上から目線で肩を叩くのも気にくわない…。


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