私と殺し屋の3ヶ月
ヒューゥ…!
誰かが口笛をふく。
それを合図に、受刑者達が俺をやじりはじめる。
「あいつ、あの殺し屋だぜ」
「あの懸賞金のか?」
「おぅおぅ、捕まったのかよ」
何百もの凶悪犯が、好奇の眼差しを俺に向けている。
「…おい、下降りてこいよ!」
声のした方を見ると、無駄に太った大男が俺に下から叫んでいた。
何百という視線の中、俺はゆっくりと下のフロアに向かった。
…嫌な予感がするが。
しかし、ここで逃げたら笑い物だ。
なんとなく周りを見渡すが、ブラッドの姿はなかった。
まぁ特に期待も何もしていないのだが。