私と殺し屋の3ヶ月

下のフロアに着き、大男の前に立った。
大男が「フン」と鼻で笑う。

周りには俺と大男を囲むように遠巻きに円を作っており、二階の手すりは人で埋まっている。

どうやら有刺鉄線で囲まれた運動場で運動していた受刑者も、この騒ぎを見にきたらしい。


外に出なければ良かったな…。



「…俺が勝つと思う奴?」

酷く豚に似た大男が、大観衆に問いかけた。


その刹那。

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