私と殺し屋の3ヶ月
「はいはーい!
じゃあ僕、零に賭けま~す」
気の抜けたような、ガキのような声が後ろからした。
…振り向くとやはり、ブラッドだ。
観衆がブラッドの登場にざわめくが、ツヨシがそれを制した。
「面白いなブラッド。
確かお前、新入りと同じ檻だったよな?」
「まぁね。そいつ、なんか面白かったからさ」
ニヤリとブラッドが二階の手すりに座って、俺を見た。
ツヨシさんやっちまえー!
と、やじがうるさくなる。
この悪趣味な歓迎会は、どうやらスタートしたらしい…。