私と殺し屋の3ヶ月
「ほらオッサンのせいで零がいじけちゃったじゃんか~」
愉快そうにブラッドが岬に言った。
すまないと、岬が俺に謝る。
「いじけてなどいない」
「…まぁ、また2人になったら続きしなよ。
ねぇ、零!」
「お前は黙れ」
ブラッドを一蹴して、岬の車に乗り込む。
変なところで岬が邪魔したせいで、今更仕切り直しもできなく気まずいムードになる。
心愛とも気まずい。
まるで生き地獄である。
仕方なく、寝ることにした。
正しくは寝るフリなのだが。
…こんな後で寝れる程、俺の神経は図太くない。
心愛…。
まだ抱き締めた感触が残っていて、それが余計にもどかしい。