私と殺し屋の3ヶ月
泣きそうになるのを堪える。
…会えて嬉しい、はずなのに。
鏡をチラッとみると、零さんの寝顔があった。
長い睫毛、くっきりした二重に不機嫌そうに寄せた眉間。
…やめた。
ネガティブじゃなくて、ポジティブに生きよう。
「ねぇ、ブラッドさん!」
「んー?どうしたんだい?」
とりあえず、ブラッドさんと他愛ない会話をした。
まず、お互いを知らなきゃね。
このブラッドさんも囚人なんだろうけど、話していると面白かった。
その間も、車は進んでいって…
気付けば目的地についたみたいで。