私と殺し屋の3ヶ月
「俺が…怖いか?」
……ドキッ。
耳元で囁かれて、心臓が飛び跳ねる。
「俺を…怖がるな…」
零さんの甘い声と共に、抱き締める力が増す。
…苦しい。
「……怖くないよ、私」
気付いたら、私は勝手に喋っていた。
「怖く、ない。
…零さんと離れてた時の方が怖かったもん」
「心愛…」
零さんが私を解放した。
見上げると、切ない顔をした零さんが居た。
そしてそのまま、私の頭をくしゃくしゃに撫でてベッドに寝ころんだ。
…私、何にドキドキしてたんだろう?
零さんが私を…いや。
そんな可能性、ないよね。
だって私は、零さんの愛着がついた、ただの弟子…。
それだけだもんね…。
なのに傷付くのは、なんで…?