私と殺し屋の3ヶ月
その時、荻原が拳銃をとった。…どうやら隠し持っていたらしい。
零さんがそれに素早く反応して銃を構えた。
私も咄嗟に構える。
荻原が私を、私と零さんが荻原を構えていた。
…荻原が狙っているのは、私?
「やっぱりそうか…」
「……」
零さんが、荻原に向かって言った。
「政治家…お前は…」
…零さんの言った言葉の続きに私は、絶句した。
何がどうなっているの?
嘘でしょ。
視界がぐらりと歪む。
嘘だ。
でも嘘じゃないと証拠を突きつけられると、私はへなっと銃を下に下げてしまった。
…夢だったとしたら、私は。
もう一度あなたに。