私と殺し屋の3ヶ月

「おい、政治家の野郎!」


お父さんが、破壊された壁と共に現れた柩さんと砂羅さんを振り返った。


「お前のせいで砂羅は捕まったんだぜ!」


「やめてぇえ…っ!」



ダダダダダダ…
ダダダダダダ…


マシンガンの音が、小さい事務所内に響いた。

私がソファーから出していた頭を、零さんがグイッと引っ張ってソファーの後ろに隠れさせた。


だめ、柩さん…!
それは私のお父さんなの…。
私を殺させない為に、柩さんを利用しただけ。

誤解なの!という私の声は、マシンガンの銃声で消えてしまう。


微かな断末魔の声が、部屋中に木霊した…。


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