私と殺し屋の3ヶ月
「零さん…」
零さんの大きい胸に、体を預けた。
倒れるようにした私を、零さんは優しく受け止めてくれた。
手は、包み込んだまま。
大きいけど、私の好きな手。
その手に包まれているのは、真っ黒の銃----。
私のは、弾が入ってなかった。私に人を殺させたくなかったのかな?
それとも、こうなるのを零さんは知っていた?
お前は来なくてもいいと言う零さんの声が、脳裏に浮かんだ。
そっと、零さんの手から拳銃を取って。
それを自分に向ける。
零さんが、目を見開いた。