私と殺し屋の3ヶ月
エピローグ
「やっぱり動物じゃだめだな」
ブラッドは、心愛の前菜代わりに食べた動物を見下ろしてから言った。
新鮮じゃない動物の血で、口の周りは真っ赤に染まっている。
心愛は相変わらずぐったりとしていて、目には涙の後が残っている。
それを見ると、ブラッドは満足そうに笑った。
「起きてなくちゃ、食べても楽しくないな…」
そう言って心愛を揺さぶると、ほんの少しだけ心愛の意識が戻ったようにみえた。
「さぁ、もっと興奮させてよ」
ブラッドが腰からナイフを取り出して、心愛に向けた。
心愛がそれを虚ろに見るが、声を上げる力も残っていなく、黙ってみているしかないようにぐったりとしている。