私と殺し屋の3ヶ月

裏口に出ると、目の前に小さめのアパートが立っていた。

「あの…零さん?」

零さんがアパートの階段に登り始めたので、私も横に並んで登った。

「私を弟子にするつもりだったんですか?」

零さんは苦い顔をして、

「いや、ターゲットを殺さずに連れてきたなんてアミに言ったら…アミにお前が殺される」

「ええぇっ!!」

「だから咄嗟に言ったんだけど…殺さずに一緒に居るだけなら、どうせだし弟子として居る方がいいだろ?」

お父さんのとこ返すわけにもいけないし…と、零さんが言う。

「だからって…それにどこ行くんですか?」

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