君という空
はじまり
例えばのはなし。

もし漫画みたいに、好きな人と両思いなれたら・・・
かならずHAPPY ENDになるならいいのに。
そうしたら、つらい思いをしなくていいのかもしれない。


「真白!」
「へぇっへい!」
「なんた返事をしてるの・・・あんたって子は。」
朝から友達のモカに注意されている・・・私。

春日真白 高1
今片思い中なのである。

その片思いの相手は

向日葵 高1
名前の読み方は変わっていた。
『ひなた あおい?』かと思いきや、『ひなた そら』と読むんだそうだ。
ソラってきれいな名前だ。
顔は美形で、その顔に合った金髪の髪・・・なにもかもキラキラしていた。

私にはソラの中にある太陽みたいだった。

「真白!」
「へぇっへい。」
「・・・今日何回目?その返事・・・」
「ごめん。」
現実にもどされてしまった・・・。

そのあと教室に戻ろうと階段を勢いよく降りていくと

フワッ
体が軽くなった。
そのままダイビング・・・床に叩きつけられる、、、と思いきや

『いたた・・・』
あれ?あまり痛くない・・・
って
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
下には・・・ソラ君が;

「いってー」
・・・どうしよー

「ありがとう。助けてくれて。って!大丈夫だった?私重いから・・・骨折れてない?」
プハッ
「あんたバカ?」
はぁ?初めての会話でバカはないでしょう・・・
「何、百面相してんの?」
「え?」
「あんた面白い!名前は?」
「真白・・・春日真白!真っ白って書いて真白」
私の顔をまじまじ見ながら
「へー俺は葵!ひまわりってかいて向日葵。」
そこが私たちの出会いだった。

「おーい。2人とも・・・なに見つめ合ってるの?」
モカが話しかけた。
「ソラ君と話してた。」
「話してたって・・・あんたらどーやって?」
え?意味が・・・
「言葉でだけど?」

「あのさぁ、2人とも落ちた後、一言も話してないよ・・・」

私はソラ君と顔をあわせて・・・

『ええええええええええええええええええええ!」

とんでもないことが起こってしまった。
どーなっちゃうの?
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