ｷﾐと永遠に

誰かにぶつかった。

｢痛っ〜｣

あたしはそう呟いた…

すると、

｢おい、俺の服ヤバイんですけど…｣

と低い声が座り込んでいるあたしに上から降ってくる。
それで、あたしは、その人の服を見た。

ヤバイ………

その人の服にはあたしが買ったチョコアイスがべったりついていた。

でも、あたしは、服のコトよりもアイスを一口も食べれなかったことにショックを受けていた。

｢おい、おい、｣

また、あの声が降ってきた。

｢何ですか？｣

｢えっ、何ですか？じゃないだろ。俺の服。どうしてくれんの？｣

｢あっ、すみません。クリーニング代は支払わさせていただきます。だけど、あんたも謝って!!｣

｢はぁ!?なんで？お前が服汚したんだろうが。｣

｢違います。今は服の話ではありません。“アイス”の話です。あんたがいきなり入ってくるのもいけないんじゃないんですか？｣

｢はぁ、逆ギレかよ!?そういうトコ変わってないよな…ハイハイ、謝りますよ。悪かったな｣

彼は意外と素直に謝ってくれた。