未送信メール
幼なじみの関係が崩れたのは私の14回目の誕生日だった


毎年誰かの誕生日になれば家族ぐるみでパーティーを開く我が家と漣家


私の誕生日も例外じゃなくパーティーを開いてくれた


一段落ついて気を効かせてくれた両親が私と漣を二人きりにさせてくれたんだ


「漣、知ってた?」

「何が?」

「隣のクラスの麻衣ちゃんと赤井が付き合い始めたんだって」


中2にもなればそういう関係になる人も少なくなかった


「へぇー」

「いいよね。私も彼氏出来たらいいな」


私もちょっと彼氏という存在に憧れていた




< 13 / 191 >

この作品をシェア

pagetop